カパンジー機能解剖学Ⅲ【第一章】

全国800万人のハッシーファンの皆さんこんにちは。粒コーンです。吹田、摂津千里丘で産後の骨盤矯正、産後ケアはお気軽にどうぞ。

今回は基礎科座学で開始された「カパンジー」さんの簡単な纏め記事となります。

カイロプラクティック志塾に関心がある人も「こんなことをしているのか」とちょっと覗き見する感覚で眺めてみてください。

合言葉は「レッツ、カパンジー!」

各ページの大切なポイントを抜き出しました。ここだけ覚えて後は黒塗りにしておいても大丈夫です。

序文

  • 脊柱の構造と機能について
  • 主要な役割は「安定性」と「可動性」の2つである
  • 最重要項目は「脊髄の保護」である。
  • 一方が過剰になれば他方に悪影響を及ぼす。

第1章:脊椎の全体

p2-4

人は脊椎動物である

  • 直立歩行が始まった
    • 殿筋群の発達
  • 猿人は2足歩行は可能だが、持続的には起立できない
    • 殿筋群が弱い+脊柱の後弯がほぼ無い。
      • 基本設計が2足歩行ではない。
  • 祖先の脊椎と「現代の脊椎」は違っている

P4-5

脊椎:張線を張った軸

  • 脊柱は「堅牢性」と「柔軟性」の矛盾した機能を両立させる。
    • 椎骨の連結は不安定
    • それを張線(ワイヤロープ)構造で安定させる
  • 張線1:骨盤に設置
  • 張線2:肩甲帯に設置
  • 錐体外路の無意識的調整機構の存在
  • 無意識化の調整張力を「トーヌス」と呼ぶ

P6-7

脊椎:体の軸そして神経系の保護

  • 体幹の支持機能
  • 神経系の保護
  • L2下方は脊髄円錐、終糸は神経学的に如何なる機能も持っていない
    • 馬尾神経はL2以上のもののみ神経学的機能を持っているのか?
    • 実質L2以降の施術は何なんだ?

P8-9

全体として見た脊柱の湾曲

  • 頚椎前弯
    • 胸椎後弯の度合いに比例するのが一般的
  • 胸椎後弯
  • 腰椎前弯
  • 咀嚼平面と視線平面は一致と考えて良い
    • 地面と平行であればざっくりと良い。
    • 頭だけで調整をする人が続出するので要注意。

P10-11

脊柱彎曲の出現

  • 5ヵ月:腰椎後弯
  • 13ヶ月:後弯
  • 3歳:軽度前弯
  • 8歳:明確な前弯
  • 10歳:確立

P12-13

典型的な脊椎の構成

  • ハッシーの椎弓とは実質「横突起」

P14-15

脊柱の湾曲

  • 脊柱の弯曲は軸圧に対する脊柱の抵抗力を作る(サスペンション)
    • 湾曲無し:1(抵抗力の数値化)
    • 腰椎のみ湾曲:2
    • 腰椎+胸椎湾曲:5
    • 腰椎+胸椎+頚椎湾曲:10
  • 湾曲無しでも仙骨は垂直位置
    • 後弯(ベースポステリア)はこの程度
  • 脊柱弯曲が強い:仙椎は水平傾向→動的
  • 脊柱弯曲が弱い:仙椎は垂直傾向→静的

P16-17

椎体の構造

  • 椎骨には中央・前方という弱点がある。
    • 耐久力は前壁600㎏
      • 後壁は800㎏
  • 圧迫骨折は脊柱管自体を破壊するので脊髄障害が起こりやすい

P18-19

脊椎の機能区分

  • 脊椎を前・後に分類する
    • 前:静的役割
    • 後:動的役割

p20-21

椎間の連結要素

  • 水平断面におけるポイント
    • 前縦靭帯
    • 後縦靭帯
    • 黄色靭帯:分厚く強靭な靭帯で上下で連結している。
    • 棘間靭帯:腰椎レベルでははっきりしない。頸椎レベルでは際立っている。
    • 横突間靭帯:横突起の頂点に付着
    • 関節包靭帯:椎間関節を補強している
  •  椎体間結合は高所からの転落、交通事故等の重大な外傷でしか破綻しない
    • 傷つくことはある。
  • 動的要素である椎弓側が分厚く強靭な黄色靭帯で繋がっているという現実。

p22-23

椎間板の構造

  • 椎体間の連結は「半関節」である
  • 髄核内圧は250mmhg
    • 髄核は水分88%
  • 髄核内部には神経・血管は存在しない
  • 血管が無い為、自然治癒力の可能性が否定される
    • 自然治癒には血管が必要という事か。
      • →神経の再生は治癒ではない。やっぱり「再生」という事か。
    • 髄核は完全に隔離されている
  • 神経も確か血管は走っていない
    • 周辺の栄養血管から間接的に受け取るはず
    • 神経と血管のワイヤリング

  • 椎間板の繊維輪軟骨はあらゆる方向の繊維が重なる
    • 外→内:縦→水平
      • 後の方が繊維的には弱い。
    • 上下の抵抗性が余りに強いだけで、決して捻りの抵抗性が低い訳ではない。
  • 髄核は繊維輪による圧のもと「陽圧」となっている。
    • 陽圧:物体の内部の圧力が外部より高い状態
    • 陰圧:物体の内部の圧力が外部より低い状態
  • 傷つくと除圧になって能力ガタ落ち。
    • 腹圧にも当てはまる
    • 終板=軟骨終板の事(多分)

p24-25

柔らかい球に類似した髄核

  • 単純に動きを分解すると3つ
    • 矢状面における屈曲ー伸展
    • 前額面における側屈
    • 終板間の回旋
  • ただし、実際の動きはもっと複雑なもの
    • 髄核は運動方向に少し転がる
      • 終板が近付く側で凹む
  • 屈曲時:上位終板はわずかに前方へ転位
  • 伸展時:上位終板はわずかに後方へ転位
  • 側屈時:側屈方向へ活動する
  • 回旋時:回旋方向へ回旋が起こる
  • それぞれの運動はわずかだが、その集大成として大きな可動性を獲得している
    • その大きな可動性が、後方の椎間関節や靭帯によって制限を受けている。
      • この矛盾構造こそが人間の美しさ。機械的ではない。有機的。
  • 10しか動かないのではない。
  • 20動くものを靭帯が10に制限しているという事。
    • 動く要素+制限要素の差し引きで最終的な動きの範囲が確定している。

p26-27

椎間板の前負荷状態と椎間-脊椎関節の自動安定性

  • 椎間板にかかる応力は大きく、仙骨に近づく程に大きくなる
    • 軸圧応力のみを考慮した場合
      • 力が終板を介して椎間板へ加わるときの圧力
      • 髄核:荷重の75%
      • 繊維輪:荷重の25%
  • つまり圧力20㎏の場合は
    • 髄核15㎏
    • 繊維輪:5㎏
  • 立位のL5/S1レベルの圧力分配を見る
    • 髄核への垂直圧力:28㎏/cm* 繊維輪抹消:16kg/cm2
  • 体幹を前方へ屈曲した場合
    • 髄核への垂直圧力:87㎏/cm* 繊維輪抹消:58kg/cm2
  • 前屈姿勢の立て直しの場合
    • 髄核への垂直圧力:174㎏/cm* 繊維輪抹消:107kg/cm2
    • 荷物を持っている場合は更に圧が高まる
  • 髄核の中心部の圧力は椎間板に負荷がかかっていなくても「0」ではない
    • 「前負荷」と呼ばれる状態にある。
      • 「前負荷」が圧縮や側屈の応力に対抗する要素
    • 年齢と共に髄核の親水性が減少→内圧の減少→「前負荷」の消失傾向へ
      • 高齢者の脊椎が柔軟性を失う原因である
        • →「骨がしなる」には「前負荷」が欠かせないといえる。
  • 自動安定化機構と「前負荷」は1セット。
    • 髄核の内圧が減少する、繊維輪の密閉性が失われた時点で安定機構は崩壊する。
  • 椎間板の弾性反応も「内圧」「前負荷」を説明する。
  • 「前負荷」状態の椎間板は過負荷を受けた際、1秒間の間で細かい減衰曲線を経てもとに戻る。
    • 過負荷は椎間板を疲弊させていく。弾性反応によって

p28-29

髄核における水分の移動

  • 髄核には「微小孔」があり、髄核の小部屋と終板下の海綿骨組織と交通している
    • 密閉じゃないじゃん!※髄核単体に関しては
  • 脊柱に長軸圧が掛かった場合、髄核の水分は微小孔→終板の孔を経由して椎体中央へ漏出する
    • 繊維輪の方ではなく上下の終板に向けて移動する。
    • この静力圧は1日中維持されるので椎間板は徐々に厚さを失っていく。
  • 仰臥位で寝ているときに、免荷期間を迎え水分が髄核へと戻る。
    • 仰向きがベスト
  • 髄核の内圧は250mmHG
    • 前負荷を作る圧力。
    • 年齢と共に親水性の低下、内圧の低下へ
  • 椎間板の厚さの減少と回復について
    • 一次関数的ではなく、指数関数的である
    • 回復するにはある程度の時間が必要となる
    • しっかり回復する前に新たな減少の加圧・脱圧を繰り返すと戻れなくなる
      • 加齢ではなく酷使が主な要因と知ろう

p30-31

椎間板に対する圧迫応力

  • 応力とは
    • 物体に外力が加わる場合、それに応じて物体の内部に生ずる抵抗力。
  • 椎間板に対する圧迫応力は仙骨に近づく程に大きくなる
    • 支える部分が増えていく為
  • L5/S1椎間板レベルで考えてみると
    • 体幹の重さ2/3だけ支える
    • そこに「体幹の静止と直立」に必要な脊柱起立筋のトーヌスが加わる。
  • 椎間板の厚さの減少について
    • 正常な場合:100㎏の圧に対して1.4mm厚さが減少+横に膨隆する
      • 負担を取り除くことで元の厚さを取り戻す※内圧が活きているため
    • 変性の場合:100kgの圧に対して2mm厚さが減少する※膨隆というよりつぶれる?
      • 負担を取り除いても内圧が失われている為、完全な復古が難しい
        • 自動制御がすでに機能していない。人為的介入が大事になる段階。
  • 変性した椎間板には「進行性」の破壊と狭小化が繰り返されている。
    • 椎間関節への影響を及ぼす。
  • 椎間板に異常が生じている場合
  • 椎間関節のアライメントが崩れる
    • 関節面に沿った運動ができなくなる
    • 脊椎の場合は関節裂隙が後方に広がる:前屈状態

p32-33

レベルによる椎間板の変化

  • 椎間板の厚さについて
  • 腰椎:9mm
  • 胸椎:5mm
  • 頸椎:3mm

椎体の運動性についての比較をすると

  • 頚椎1番
  • 腰椎2番
  • 胸椎3番

安定と運動性は相反するという事でよい。

  • 頸椎は髄核の位置と可動軸が完璧に一致している
  • 胸椎は髄核の位置が可動軸の後方に位置している
  • 腰椎は髄核の位置が可動域とほぼ一致している。
    • 髄核の位置自体が椎間板の後縁に近い

p34-35

椎間板内での構成要素の動き

  • 安静時の応力について
    • 安静時:椎間板内は「前負荷」状態にあり、明らかな陽圧となる
  • 椎間板に長軸方向の牽引力を伝達した場合
    • 椎間板内は陰圧傾向となり
    • 終板から微小孔を通して水分が髄核へと戻る
    • 椎間板の厚さが増すことに
    • 椎間板の幅は減少し、繊維輪の緊張は増す
  • 伸展時
    • 上位椎体は後方へずれる
    • 椎間板腔は後方で減少する
    • 髄核は前方へ向かう※運動方向に転がるんじゃなかったのか?
    • 髄核が前方の圧を作り、上位椎体をもとの状態へ戻そうとする
    • 椎間関節は下位の椎間関節へはまり込む
  • 屈曲時
    • 上位椎体は前方へずれる
    • 椎間板腔は前方で減少する
    • 髄核は後方へ向かう※運動方向に転がるんじゃなかったのか?
    • 髄核が後方の圧を作り、上位椎体をもとの状態へ戻そうとする
    • 椎間関節は下位の椎間関節から離れる
  • 後で
  •  傾斜した椎間板への力
    • 下位椎体終板への垂直な応力
    • 下位椎体終板への平行な応力

p36-37

側屈時の脊椎の自動回旋

  • 左図:椎体中央の棒線は棘突起のラインを示す線である
    • つまり側屈時、棘突起は凹側へ寄る
  •  側屈時、前方正中線は凸側へ向かう様に回転する(右図参照)
    • 点線が正中である。
  • 椎体の自動回旋に起こる現象は2つ(右図を参照)
    • 1.椎間板への圧縮
    • 2.靭帯への緊張(対側で起こる)
  • 側屈は凹側の椎間板内圧を高める
  • 髄核は凸側へと逃げていく
    • その動きが回旋を生み出す
    • 凸側の靭帯は緊張を伴う
  • 靭帯等の発達不均衡は椎体の永続的な回旋をもたらす
    • 静的な安定が保てない「常に回旋状態での拮抗」となる。
    • それが側弯である。
    • 要は左右の拮抗が取れていない。
      • 相対する回旋負担が拮抗している為に進行性の問題を孕むのではないか。
      • 側弯専用の体操=回旋方向を理解した上で反対方向への運動でリセットを掛ける

p38-39

脊椎の屈曲-伸展の総可動域

仙骨から頭蓋まで全体で捉えると、脊椎には3つの自由度を持つ関節がある。

  • 3つの関節が実現可能な運動
    • 屈曲ー伸展
    • 左右の側屈
    • 長軸回旋
  • 1つの関節の運動は大きくないが、合計25の関節を持つので総合力として大きくなる
  • 腰椎:
    • 屈曲:60
    • 伸展:20
  • 胸腰椎
    • 屈曲:105
    • 伸展:60
  • 胸椎
    • 屈曲:45
    • 伸展:40
  • 頚椎
    • 屈曲:40
    • 伸展:60
  • 脊椎全体の可動域
    • 屈曲:145
    • 伸展:120

あくまで理論値である事を忘れない様に。

p40-41

脊椎の側屈の総可動域

  • 【前提】可動域の臨床的評価は不十分である
  • 腰椎:20
  • 胸椎:20
  • 頚椎:35~45
  • 全体として:75~80
  • 脊椎全体の側屈角度:75-85程度

p42-43

脊椎の回旋の総可動域

  • 回旋可動域の臨床的評価は困難である
  • 腰椎(長軸回旋):5
  • 胸椎(長軸回旋):35
  • 頚椎(長軸回旋):45~50
    • 全体として、環椎が仙骨に対して90°の回旋をする。
      • ※環椎単独ではない事に注意
      • ※腰椎ー胸椎ー下部頸椎が40~45°の回旋を負担する
  • 骨盤~頭蓋骨:90度をわずかに超える

仰臥位の状態で頚椎回旋検査:脊椎全てが整って初めて90度。

p44

脊椎の総可動域の臨床的評価

  • 脊椎全体の可動域を正確に測定するのは困難
  • 脊椎の回旋運動
    • 椅子に座り、骨盤ー股関節を固定
      • 腰椎は股関節―骨盤とチームを組んで真価を発揮する。
      • 腰椎の数字は確認できても、本来の力を測定できていない。

投稿者プロフィール

Toshio Nakamura
Toshio Nakamura志塾歴は5年目
大阪府吹田市で「トシオとイクミの俊カイロプラクティック院」をしています。男塾の大豪院邪鬼と同じく「卒業せずに居座る塾生」です

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