千里丘で行われていた秘密実験
私は2019年10月までの3ヵ月、とある極秘実験を行っていた。
- 「今まで通りの生活をしているだけで痩せる」
- 「買い物程度の運動で十分」
- 「国際特許まで取ってる技術」
こんな夢の様な技術をもってダイエットサービスをしている整骨院がすぐ近くにあったからだ。
こういう理屈らしい。これはその効果を確認せねばなるまい。でないと夜も眠れない。
しかし私が直接その院に通う訳にはいかない。どうする。どうすればいい。

よし、同じのを買おう
そして私は同じタイプの商品の簡易版を購入した。その価格300,000円。業務用との違いはパッドの数だけだ。周波数は同じ。
メルカリで探したら10,000円で叩き売られていた。

※写真の商品は別の商品
ありがとうメルカリ。
そして私は10㎏太った。
今までと同じ生活をした。毎日欠かさずその超音波をお腹にあてた。
- 痩せたい部位にパッドをつけろ!部分痩せに驚け!
- 1日10分で十分だ!いいか!10分だぞ!
- 照射後は掃除や散歩だけはしとけ!それで脂肪が燃える!
こんな感じの説明文を信じた。書籍も買って読んだ。更には歩行運動の研究中という事もあったので10,000歩は彩都の坂道を歩いていた。

彩都の坂道
こんな道を毎日10,000歩以上歩いていたんだ。
- 説明書:買い物や散歩、掃除で十分
- 吾輩:坂道、山道を10,000歩
間違いなく未来は開けるはずだ。腹の中では超音波によってノルアドレナリンが分泌され脂肪がドンドン溶け出している。ズボンがブカブカになっちゃう。どうしよう。
そんなウハウハな心配をして歩き続ける事はや3ヵ月。
ズボンはきつくなり、寝起きは腰が痛くなり、施術中に息切れまでする様になってきた。
なんだ、痩せてる割には実感は辛いな。どうした俺。痩せすぎてエネルギー不足か。
体重計はあえて乗らず、国際特許を信じた。身体が重いのは疲れだろう。ズボンが入らないのはきっとお茶の飲み過ぎだろう。
「先生、太った?」
そう言われても「何を言ってるんだ?その目は節穴か?」くらいにしか思わなかった。何故なら私の脂肪には毎日30万円ビームが照射されているからである。
そして運命の日。
私は10㎏太っていた。
81㎏になっていたんだ。
人生初の80㎏オーバーだ。

俺は悪夢を見ているのか。。
他にもお土産が沢山
- 身体年齢は72歳
- 体幹年齢は60歳※体幹年齢って何?
マズイ、このままだと確実に死ぬ。娘を残してそれは御免だ。
私は国際特許に裏切られた。10,000歩歩いても痩せてねーじゃねーか。平坦な道じゃねーぞ。坂道だぞ、それも相当な。
太った原因は明確だと思う
さて、国際特許に裏切られた私は冷静に現実を見る事にした。知る必要があるのは太った理由だ。別に食べるものを急に変えた訳じゃない。むしろ毎日10,000歩だから運動量は増えている。最低限の筋トレもしていた。
じゃあ何が変わったんだ?
- 30万円の超音波をあてた
- 通勤を自転車から自動車に変えた
- 志塾の行き帰りを電車にした
いた、こいつだ。
特に「通勤の自転車」だ。箕面彩都から吹田市千里丘までの片道10㎞をMTBで毎日往復していた。往路は下りだが、復路は坂道だ。それも練習がてら最も過酷な坂道を選んでいた。それが自動車になった途端に太り出している。10,000歩の運動でカバーできるだろうと思っていたが大きな間違いだった様だ。
ちなみに志塾ルートの向日市駅から桃山は約9㎞だった。あの距離は9㎞だったのか。知らなかった。
さぁ反撃の時は来た。くたばれ最新科学。
10㎏太ったという現実を突きつけられた私は流石に目が覚めた。
痩せよう。
俺には30万円のダイエットマシンがある。
おっと間違えた。
デジタル技術の恩恵なんて幻だった事がわかった。少なくとも自分に関しては。そこで私が取る選択肢はただ一つ。「アナログ」である。やっぱこれだぜ。
人間が脂肪細胞を小さくするには1つしかない。カロリー調整だ。摂取と消費の調整だ。もう超音波なんぞに頼らん。摂取と消費バランスをいじり倒す。
有酸素運動でガンガン脂肪細胞を燃焼させてやるぜ。
最新のデジタル技術にアナログ運動で対抗だ。俺の脂肪細胞で白黒つけてやる。
投稿者プロフィール

最新の投稿
基礎科予習範囲2021.03.042021/03/14【基礎科予習範囲】
基礎科資料解放2021.02.202021/02/28のレジュメ【授業後に自由閲覧】
基礎科予習範囲2021.02.182021/02/28【基礎科予習範囲】
編集スタジオ2021.02.16スタジオ志塾の紹介