痩身・ダイエットのNARL超音波について

全国800万人のハッシーファンの皆さんこんにちは。吹田/摂津/千里丘で腰痛や肩こりでお困りの方はお気軽に。粒コーンです。

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粒コーン

書いて書いて書きまくるぜ!

今日は私が1万円で購入した元値30万円だったNarl超音波についての備忘録です。個人的な備忘録ですから余り読みやすさはありません。

僕も使ってみた

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ツブコーン

1万歩いても駄目でした

世知辛い結果だぜ!

何で使ったの?

実は当院の向かい側にある整骨院さん(元カイロプラクティック院さん)がNARL超音波を使っていたからです。

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ツブコーン

ホンマに痩せるんかな?

知りたいから試してみた。

部分痩せのNARL超音波

工学博士、三輪博秀著「やせたいところがどんどんやせる 驚異の『部分やせ美容法』NARL超音波 Sonic Slim」を読んで早速試したNARL超音波。

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ツブコーン

全く痩せないやないかい

超音波照射後「買い物」「家事」程度の運動でもしっかり痩せるから安心しろ!って書いてあるから安心して「彩都の山道1万歩」歩いたけど、全く痩せへんやないか!

部分痩せどころやない。全く変化無いからワシ困ったんや!ジェルシート24枚も買ったんやぞ!

NARL!NARL!超音波!

NARLとは「Nor Adorenaline ReLease」の略称だそうです。つまりは「ノルアドレナリンをリリース(放出)します」という事ですね。

よし、次はノルアドレナリンだ。

ノルアドレナリンとは

  • ノルエピネフリン/アルテレノールという別名あり(ややこしい)
  • カテコールアミンの1種
  • アドレナリンの前駆体
  • 神経伝達物質
  • 生理活性物質(ホルモン)でもある。※ストレスホルモンの1種
  • 抹消系の働き:交感神経
    • 心拍数増加(血流促進)→血圧上昇
    • 末梢血管の収縮→血圧上昇
    • エネルギーの確保(脂肪分解による)→血中有利脂肪酸の上昇
  • 中枢系の働き:覚醒・睡眠・ストレス~記憶、学習など

発想転換の練習

ノルアドレナリンが「昇圧剤」として使われることがあるが、身体にとっての「血圧上昇」とはあくまで結果に過ぎない。身体は「闘争or逃走に必要な血液を筋肉に届ける」という目的に従って心拍数を増加させる。その結果として「血圧上昇」が起こる訳である。

そうなると「血圧上昇」を目的としてしまうと、不要な「心拍上昇」がセットになってくる。ここが問題なのだ。「目的」と「結果」入れ替わってしまう事の怖さ。

参考資料

受容体アゴニスト選択性主な作用細胞内シグナルアゴニストアンタゴニスト
α1:
ABD
ノルアドレナリン > アドレナリン >> イソプレナリン平滑筋収縮GqホスホリパーゼC (PLC) 活性化によりイノシトール3リン酸ジアシルグリセロール、細胞内カルシウムの上昇(α1アゴニスト)

(α1アンタゴニスト)

α2:
ABC
アドレナリン ≥ ノルアドレナリン >> イソプレナリン自己受容体活性化による神経伝達物質放出減少
心筋弛緩、血小板活性化
Giアデニル酸シクラーゼ抑制, cAMP減少(α2アゴニスト)

(α2アンタゴニスト)

β1イソプレナリン > アドレナリン = ノルアドレナリン心筋収縮Gsアデニル酸シクラーゼ活性化、cAMP上昇(β1アゴニスト)

(β1アンタゴニスト)

β2イソプレナリン > アドレナリン >> ノルアドレナリン平滑筋弛緩Gsアデニル酸シクラーゼ活性化、cAMP上昇 (Giと共役することもある)(β2アゴニスト)

(β2アンタゴニスト)

β3イソプレナリン = ノルアドレナリン > アドレナリン脂肪代謝亢進、膀胱排尿筋弛緩Gsアデニル酸シクラーゼ活性化、cAMP上昇

表 アドレナリン性受容体 Wikipedia項目Adrenergic Receptorから翻訳、修正の上転載。 α1C受容体と呼ばれる物は、存在しない。

引用:http://urx.red/NrN9

ノルアドレナリンの役割

ノルアドレナリンはその受容体によって作用が変わります。また選択性もあります。それについては書いていません。

  1. 平滑筋収縮
  2. 平滑筋弛緩
  3. 心筋弛緩
  4. 心筋収縮
  5. 血小板活性化
  6. 自己受容体活性化→神経伝達物質放出減少
  7. 膀胱排尿筋弛緩
  8. 脂肪代謝亢進

なので、NARLは「8.脂肪代謝亢進」だけに注目をしており、生体内で起こるその他の反応について特に確認をしたという記載がみあたらない。「照射部分の脂肪の厚み(の推移)に関するデータ」しか無い。これは注意すべき点ではないかと思う。

要は「8」以外の働きを亢進させるリスクをはらんではいないのか?という事である。ノルアドレナリンがどうして「8」の働きしかしないと保証できるのだ。

NARL超音波のざっくり

  • 6年間の研究期間を経て完成した
  • 世界特許を獲得=複数の国で特許を取った
  • 国内6大学の協力
  • 不可能と言われてきた部分痩せを実現した
  • 局所のノルアドレナリンの分解、脂肪酸放出を実現※大脳(視床下部)の指示ではない放出
  • ノルアドレナリンは照射5分で最大、15分で減少する
    • ラットの全身照射でノルアドレナリンは2倍へ
    • 人の局所照射の場合は10分で1.24倍
  • 脂肪燃焼自体は運動に依存する。あくまで局所の脂肪細胞を遊離脂肪酸とするのが狙い。
  • 運動の目安は運動習慣有で時速6㎞で15分、習慣無しは時速3㎞で20分~30分
  • NARL効果=照射によって血中遊離脂肪酸が増加する働き
  • NARL効果と運動効果を組み合わせたのがソニックスリム
  • 100か所を超える施設で運用実績
  • 約70%以上の人に効果
  • 周波数の安全性はアメリカで最も高いレベル(安全指標TI,MI共に最良)
  • EMS併用の場合、痩身がかかるのは「NARL照射部位」となる。EMS部位ではない。

※TI(熱的指標):超音波の振動によって発生する摩擦熱による生体組織の温度上昇の指標。安全指標はT1=2以下。NARL超音波は0.3

※MI(機械的指標):キャビテーション(空洞)と呼ばれる現象で生体の組織が破壊されるかどうかの指標。安全指標はMI=0.3以下。NARL超音波は0.08.

気になる文言

  • 分解後の遊離脂肪酸の放置は「太りやすい場所で脂肪化する」という論理
  • EMSには脂肪燃焼効果は無いとしつつ、EMSを搭載している矛盾
  • 検査法がエコーによる脂肪厚測定だが、文中では「脂肪減少」と表現している。「厚が減少した」のであって「質量」については不明。
  • 1回の照射で0.55㎜程度の皮下脂肪の厚み減少がみられる。その脂肪を燃焼するために180キロカロリーの熱量を運動で生み出す必要がある。と答えているが、実際の試験では60キロカロリーの運動で結果が出たと主張している。どっちが本音?
  • 20分~40分以上の「速足」でのウォーキングを推奨。
    • モデルケースでは2~3km/時(ゆっくり:メッツ2.8)の歩行を15分~20分としていた。※普通歩行の平均は4㎞/時程度(メッツ3)。早歩きは5~6km/時(メッツ4.3)

臨床効果

臨床1

  • 時速3~4kmのトレッドミルorエアロバイクで15分~20分。
  • 二週間に10回
  • 平均10%の局所の皮下脂肪が減少した※数値データは無し

臨床2:日本テレビ匿名リサーチ200X

  • 大腿部へのパッド2枚、NARL超音波照射
  • 15分の歩行器(トレッドミル?)での運動
  • 照射側の脂肪の断面積が約20%減少。

※断面積:物体を一平面で断ち切った時にできる断面の切り口の面積。

臨床3

  • 腹部側背照射
  • 10分間照射
  • 特別な運動は無し
  • 1回/日・5回/週・3週間
  • MRI画像特に変化無し
  • 文中の解説も特に無し

臨床4

  • BMI=20.9
  • 腹部パッド2枚
  • 照射10分
  • 散歩20分
  • 週2回を8週間(2ヵ月)
  • 脂肪断面積が3.5㎜減少

臨床5

  • 腹部・大腿
  • 5/週 合計4週間
  • ウェスト:-7㎝
  • 大腿部:-2.4㎝
  • 軽い歩行

臨床6

  • 5回/週 合計2週間
  • 文中記載なし
  • 軽い歩行

臨床7

  • BMI=25.7
  • 1~2/週 合計18週間
  • ウェスト:-6.3㎝
  • 大腿:-2.0㎝
  • 軽い歩行

臨床8

  • 2回/週 合計18週間
  • ウェスト:-6.9㎝
  • 大腿:-1.5㎝
  • 軽い歩行

臨床9

  • BMI=23.4
  • 2/週 合計18週間
  • ウェスト:-6.5cm

臨床10

  • BMI:28
  • 4回/週 合計6週間
  • 10分照射
  • 20分の速歩
  • ウェスト:3㎝
  • 皮脂圧:-7.5㎜
  • 体重:-2.4㎏ (6週間)

臨床11

  • 初回(11月):体重:58.5kg BMI:22.8
  • 最後(3月):体重:54.5kg BMI:22.3
  • 上腹部・下腹部それぞれ10分間の照射
  • テクノリンクEMSを背筋と大腿四頭筋に40分間使用
  • 上腹部:-5.3㎝
  • ウェスト:-3.2㎝
  • へそ回り:-2.8㎝
  • へそ下:-3.8㎝

考察として:EMSによる深層筋の運動がNARLによって分解された脂肪酸を効率的に燃焼させたと考える。ナールは腹部、EMSは大腿と背中なのでEMSによる直接的な筋肉の引き締めではなく、NARLによる脂肪分解+分解された脂肪酸の利用を検証した。

疑問点:なおさら体脂肪率を図るべきだった。現状では脂肪燃焼が証明されておらず、あくまで筋肉引き締めによる脂肪の断面積の縮小である。体重が低下+運動をEMS1本化+体脂肪率の確認が揃ってこそ、初めてNARLの効果が証明されたはず。

本来なら

  1. 「EMSのみ」
  2. 「NARLのみ」
  3. 「運動のみ」
  4. 「NARL+EMSのみ」
  5. 「NARL+運動のみ」

で比較した上で「NARL使用時」の数値が抜けていれば文句ない科学的な証明といえる。

臨床12

平成2年:慈恵医科大学健康医学センターでの腹部照射実験

NARL超音波照射群と非照射群に分かれての比較

○NARL超音波照射群

  • へそ右側5㎝の位置に照射
  • 1回/日・5回/週・10分/回
  • エアロバイクで15分(約60キロカロリー消費)
  • 体脂肪の減少率(厚さ)は平均12%

○非照射群

  • 特に記載無し→運動も何も無し?

エアロバイクのみ、NARL超音波のみのケースが無くては実証にならない。

 

  • エコーで確認
  • エコーは厚みを見るには最適
  • 質量は図れない

NARL超音波の研究

愛媛大学

  • ラット照射によるFFA(遊離脂肪酸)生成の最適照射超音波条件の決定
  • ヒト大腿部でのNARL照射効果と安全性の研究

東京慈恵医科大学

  • 超音波定量技術と安定性基準

徳島大学

  • NARL超音波によるラットでのノルアドレナリン放出効果 ※10分で2倍の血中脂肪酸
  • ヒト腹部でのNARL照射効果と安全性の医学的厳密測定

熊本県立大学

  • NARL超音波によるラットでのノルアドレナリン放出効果 ※10分で2倍の血中脂肪酸

東京肥満研究所

  • 腹部照射と安全性の研究

磯子中央脳神経外科病院

  • 照射パッド面積の影響検査(日本テレビ)
  • カテコールアミンの動態研究

タカナシクリニック

  • VLCDtoEMS下での大腿部照射試験

東海大学

  • NARL超音波照射時のノルアドレナリン、FFAの動態研究

国立精神神経センター病院

ヒトでのNARL効果によるアドレナリン動態のSPECTによる可視化確認※部位は交感神経が集まる顎下腺

NARL超音波への突っ込みどころ

  • ノルアドレナリンの働きが脂肪分解亢進だけにフォーカスされている。それは1/8にすぎない

日経ヘルスの記事

平成2年:慈恵医科大学健康医学センターでの腹部照射実験が記事となって紹介されている。

  • 照射グループの脂肪厚の最大20%減を紹介
  • 非照射グループは変化が無かったと紹介
  • 照射グループには照射後の運動があったとの記述は見られない
    • 照射のみでの結果の様に受け止められる。

NARL超音波照射群と非照射群に分かれての比較

勘違いを上手に使っている

  • 顧客は痩身=ダイエットのイメージが強い
  • 提供側は「痩身≠ダイエット」という認識がある
  • 両者にはギャップがあるのではないか
  • 「部分痩せ」の「痩せ」の定義を考えよう

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