頸椎矯正のイメージ
- [h]フックして
- [n]ニュートラルポジションへ
- [p]大胸筋を使って
- [r]戻す
これが全てだ!
2018/09/23追記分
- 固定手(土台)が命。
- 土台が整っていない時点で何やっても無駄。
- 固定手の安定を最優先で行おう。
- 要は骨盤と同じ。というか矯正の基本は全部同じ。
- ドクターズ・ポジション(DP)が全ての鍵を握る!
コンタクトで押してしまう問題の答え
頸椎矯正の際にCHでCPを押してしまう問題がどうしても解決できず、めでたく3年目を迎えていた私。その原因は「固定手の不安定さ」にある事が判明した。正に「今更」である。
固定手前腕がPTの正中線に対して平行になっている事が前提条件となるが、これが実に厄介。※軸回転に必須
固定手とPT頭部の安定を意識しているとDPが見事に崩れる。一方で、DPを意識しているとPT頭部が不安定になるか、前腕ラインが正中線上からズレてしまう。※SCHに過剰な尺屈が起こる
自分のしやすい様に調整するとそれはもう橋爪式ではなく、ただのサービカルブレークのポジションになってしまう。それでは意味が無いのである。
この無限ループにはまった塾生は少なくとも1人いた。
だがしかし、その答えが見つかった。
固定手(SCH)を極めろ!
向いていない男が抱えていた問題を一気に解決する方法。それは「固定手(SCH)を極める」事である。
正確には固定手単独でPT頭部をしっかり保持するという事。ただそれだけ。
- CHの無駄な圧が抜ける※CHが頭部の保持から独立する
- PT側の不快感が消える
- 頸椎の軸回転が簡単になる
- 最密位・絞りが最短距離で済む
- スラストが非常に鋭くなる
SCHの安定によって数々の問題が一挙解決するのである。
引用:https://goo.gl/d425E6
ラ・ネージュの中心で思わず叫びたくなったこのセリフ。というか誰もが何度も叫んでいるこのセリフ。
動画を見返すとすぐに気付くが「最初から塾長は言っていた」のである。それも何度も何度も繰り返し。
- 「私、前言いましたよね、固定手だけって。」
- 「いつも言ってるけど、固定手大事」
- 「いいですか、ここ大事ですよ。固定手ですからね」
- 「よく見といてね固定手」
- 「固定手しか動かない」
最初から全ての情報が濁流の如く押し寄せてくる為、その数割しか頭に入っていないのである。それに気付いた3年目の夏の終わり。
早い話がこういこと
SCHでPT頭部をしっかり保持できていない場合、不安定なPT頭部を支えようと二つ+αの事が起こる。
- SCHの手首「だけ」でPT頭部の重量を支える→SCHもPT頭部も共に不安定に。やったぜ!
- 不安定な頭部をCHでサポート・固定する
- CHに確かな椎弓の感触を得て安心する(オマケ)
つまり、SCHとCHでサンドイッチする様な状態になるのである。これはいわゆる「アカンやつ」である。
画像引用:https://goo.gl/89GnCy
このアカンやつは最初、とても安心感を与えてくれる困ったやつでもある。これを乗り越えたら豊饒な世界が待っている。
骨盤同様に矯正そのものが楽しみになるぞ!きっと!まだそこまで行ってないけど!
色々なポイント
1.絞ると矯正手の脇が広がる
矯正手で押し込んでいる状態。コンタクトからの反力が肩関節を押し広げている
2.スラストの瞬間に圧がグラつく
フックがコンタクトのみになっていて安定していない。親指を使って2点支持を作ろう
3.スラストの瞬間に示指根が患者の顎にカコンと当たる
- コンタクトを支点にして、手首が回転をしている。
- 大胸筋ではなく僧帽筋がスラストに参加している
4.絞りが決まっても大胸筋収縮の余裕がない
- 矯正手がニュートラルポジションになっている
- 大胸筋に収縮の余裕が殆ど残っていない。
- 矯正手は絞りが終わった時点でニュートラルポジションに少し届かない状態へ
- スラスト直前には大胸筋のリリースをしておこう。
せっかくなので残している過去の文章
- 大胸筋でプッシュする[×]
- 大胸筋で引っ張り上げる[〇]
- コンタクトは面でフック
- 大胸筋をリリースした状態がスタート
- 大胸筋を収縮してニュートラルに戻す
- 大胸筋の収縮分だけ全体をスライドさせる
言葉がまだ見つからない
的確な表現が見つからないが、
- 術者の姿勢は一足先にゴールにいる。
- 出遅れている矯正対象の頸椎だけが残っている
- 遅れの分を「大胸筋収縮」で取り戻す。
向いていない男が気付いた点
練習ではうまくいくのに、本番では中々イカした矯正が決まらないのは「練習は自分本位なポジション」が取れるが本番では「患者さん本位なポジション」となるから。練習のイカしたポジションを本番でしようとすると、患者さんの頭を股間の正面に置くくらいの位置になるはず。立派なセクハラプレイだ。
見るだけでわかるハッシーロータリー
- 矯正角度に両肩・腰を垂直へ
- 矯正方向へ身体を持っていく
- 上半身固定で腰下だけ回転が多い
そして伝説へ
向いていない男は志塾3年目の冬、頚椎に取り組みだして2年目でやっと「しっくり来た」と言えるレベルまで辿り着いた。
- 「見えた!」
- 「こういうことか!」
- 「わかった気がする」
- 「コツを掴んだ!」
こういった台詞を吐き続ける事、数十回。気付いた重要ポイントは一番最初に言われていた事だった。
これが世に言う「1周まわって元に戻った」と言うやつである。