全国800万人のハッシーファンの皆さんこんにちは。摂津/吹田/千里丘でヘルニアや坐骨神経痛でお困りの方はお気軽に。
粒コーンです。

3/14の基礎科資料です。
第10章 運動器系/Ⅲ・体幹
P211
1.体幹の筋
- ■1)胸筋
- (1)浅胸筋
- 全て胸郭から起こる
- 上肢帯~上腕骨に付着する
- 腕神経叢から神経支配を受ける
- ①大胸筋
- 肩関節の内転・内旋・屈曲を行う
- 両腕を広げて深呼吸→肋骨を引き上げる(呼吸補助筋)
- 腋窩の前壁を作る
- ②小胸筋
- 地面に落としたものを拾う際に働く
- 肩甲骨が固定→肋骨挙上(呼吸補助筋)
- ③鎖骨下筋
- ④前鋸筋
- 起始が外腹斜筋の起始と組合う(凸凹がはまりあう)
- 下方筋束:下角を前方へ引く
- 肩関節の屈曲・外転を助ける
- ①大胸筋
- (2)深胸筋
- 胸郭に起始と停止を持つ固有胸筋
- 全て呼吸作用に関係する
- 全て肋間神経の支配を受ける
- (3)横隔膜
- 胸腔と腹腔を隔てる横紋筋でできた膜状の隔壁
- 主要な呼吸筋
- 小ネタ:裂孔
- (1)浅胸筋
- ■2)腹筋
- 腹筋=肋骨の退化と消失に伴って、隣接する筋同士が結合して筋板状となったもの。
- (1)腹直筋
- 上部では筋の幅が広い
- 下部では幅が減少する代わりに厚さが増大
- 臍輪:生後縮小し閉鎖するが、閉鎖が不完全な時には腹圧に耐えられず臍ヘルニアが起こる
- (2)側腹金
- ①外腹斜筋
- ポケット筋
- 後方から斜め前下方に走る
- ②内腹斜筋
- 外側下方→内側上方へに走る
- ③腹横筋
- ④鼠経靭帯と鼠経管
- 外腹斜筋の停止腱膜の下縁が肥厚して靭帯化したもの
- 注)鼠径管は前腹壁における抵抗の弱い場所である
- ①外腹斜筋
- ■4)背筋 p220
- (1)浅背筋
- 肩甲骨・鎖骨・上腕骨に停止する4筋が属する
- 上肢帯筋として上肢の運動に関与する
- ①僧帽筋
- 上肢の運動で肩甲骨を動かすor固定する
- 上部・中部・下部と繊維の走行が異なる
- 上部:肩甲骨と鎖骨の外側端が挙上:肩をすくめる
- 中部:筋繊維が水平に走る→肩甲骨を内方に引き固定する。
- 下部:肩甲棘の内側端を下方に引く→肩甲骨が内→外へと下から上へと回転する=関節窩を上方へ向ける
- ②広背筋 p221
- 脊柱からの起始は二次的なもの
- 肩甲骨下角から起こる筋束が原始的な状態
- 上腕を内転・内旋・伸展を行う
- ぶら下がりの際、上腕を下方に引き込み脱臼を防止する
- 同時に身体を引き寄せる様に引き上げる
- ③肩甲挙筋 p222
- –
- ④菱形筋 p222
- 肩甲骨の内側縁を内上方に引く
- 肩甲挙筋とともに肩甲骨の関節窩を下方に向ける
- ①僧帽筋
- (2)深背筋 p222
- A)第1層(棘肋筋)
- –
- B)第2層(固有背筋)
- ①板状筋
- 頭板状筋・頸板状筋の総称
- ②脊柱起立筋
- 腸肋筋・最長筋・棘筋の総称
- ③横突棘筋
- 半棘筋・多裂筋・回旋筋の総称
- 半棘筋:頸部での発達が良い→居眠りの首カックンは半棘筋の弛緩が原因とされる
- 半棘筋・多裂筋・回旋筋の総称
- ①板状筋
- A)第1層(棘肋筋)
- (3)後頭下筋 p224
- 項部の最深層にある筋群
- OCC-C2間にある4椎の筋肉
- 大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋
- 頭部の後屈・回旋に関与
- 大後頭直筋・上/下頭斜筋による後頭下三角から出る後頭下神経の支配を受ける
P224-
2.体幹の運動
- 体幹の運動は2つ「脊柱運動」「呼吸運動
- 脊柱の運動:前屈・後屈・側屈・回旋
- 呼吸運動:胸郭の拡大・縮小と横隔膜の上下運動
- ■1)体幹の前屈・後屈
- 胸部:運動は小さい
- 「きっかけ」としての役割は大きい(粒理論)
- 腰部:運動は大きい
- 胸部:運動は小さい
- ■2)体幹の側屈
- 胸部:運動は小さい
- 腰部:運動は大きい(本当か?)
- 腰方形筋の関与は何処まで?
- ■3)体幹の回旋
- 胸部:運動は小さい(本当か?)
- 腰部:運動は小さい
- 横突棘筋(半棘・多裂・回旋筋)が運動中心
- 脊柱起立筋、側腹筋も関与
- ■4)呼吸運動
- 吸気:肋骨挙上+横隔膜の下への運動
- 呼気:肋骨の下制+横隔膜の弛緩・腹圧上昇
- 深呼吸時:胸鎖乳突筋・斜角筋・大胸筋・前鋸筋などの呼吸補助筋が加わる
- 注:上肢帯が体幹と連結するのは胸鎖関節のみで鎖骨の運動により肩の位置が決められる。
- 注:鎖骨と連結する肩甲骨は肩鎖関節を中心に回旋運動を起こす
3.体幹の局所解剖 P226
- ■1)胸部
- 胸郭+胸部内臓+上肢帯+上肢帯筋から成る
- ①胸郭
- 肋間筋を主体とする結合組織性胸郭壁の厚さは胸膜を含めて数㎜
- ②鎖骨胸筋三角
- 大胸筋+三角筋+鎖骨による浅い陥没地帯
- 鎖骨下窩とも呼ばれる
- 橈側皮静脈が腋窩静脈へと注ぎ込む場所
- この三角のすぐ外側に烏口突起が触れる
- ①胸郭
- ■4)背部
- ①脊柱部
- 後正中溝を挟み、横突起の先端を縦に結ぶ左右の脊柱傍線の「間」
- 後正中溝の皮下には脂肪が無い
- 筋膜や筋膜もこの線を超える事は無い
- 中位の胸椎棘突起は2個下位の椎骨のレベルまで伸びている
- 棘突起触診による椎骨レベルの判断は控えた方が良い
- 【聴診三角】:僧帽筋・広背筋・大菱形筋によって囲まれた領域を指す
- ③腰背部
- 【腰三角】:腹壁で最も抵抗の低い部位の1つ
- 広背筋:腸骨稜からの起始前縁
- 外腹斜筋の後縁
- 腸骨稜
- 【腰三角】:腹壁で最も抵抗の低い部位の1つ
- ①脊柱部
4.体幹の脈管 P228-
- ■1)動脈
- (1)胸壁の動脈
- (2)腹壁の動脈
- (3)会陰の動脈
- (4)背部の動脈
- ■2)静脈
- (1)胸壁の静脈
- (2)腹壁の静脈
- 肝臓疾患:門脈循環障害(門脈圧亢進)
- 側副路を介して放射状の拡張蛇行:メデューサの頭
- ■3)リンパ
- (1)胸壁のリンパ
- 腋窩リンパ節に流れ込む
- (2腹壁のリンパ)
- 大腿三角の鼠経リンパ節に流れ込む
- (3)会陰のリンパ
- (1)胸壁のリンパ
5.体幹の神経 P232-
- ー
第10章 運動器系/Ⅳ 上肢 P237~
1.上肢の筋
- ■1)上肢帯の筋
- 上肢帯の骨から起始、上腕骨に停止する
- 主に肩関節の外転ー内転ー回旋を行う
- 支配神経は腕神経叢からの分岐
- 三角筋以外の上肢帯筋の特徴
- 肩甲骨を前後から挟んで起こる
- 前面の筋:小結節へ停止(肩関節の前方を通る)
- 後面の筋:大結節へ停止(肩関節の上方・後方を通る)
- 後面の筋は3種類に発達・分化する
- 肩甲骨を前後から挟んで起こる
- ①三角筋
- 方の丸みを作る筋肉
- 前方:肩関節を屈曲
- 後方:肩関節の伸展
- 中間部:肩関節の外転
- 三角筋単独では水平角度が限界
- 90°以降は肩甲骨と脊柱が参加する
- 三角筋単独では外転が不可(棘上筋のきっかけが必要)
- 三角筋単独の場合は肩を持ち上げるだけになる
- 方の丸みを作る筋肉
- ②棘上筋
- 棘上筋腱と肩峰の間には肩峰下包が(滑液包)
- 棘上筋と三角筋の間には三角筋下包が(滑液包)
- 上記2つの滑液包は連続している。
- ③上腕骨を回旋させる筋群
- 肩甲骨前面(内旋)
- 肩甲下筋
- 肩甲骨後面(外旋)
- 棘下筋
- 小円筋
- 上記3筋に棘上筋を加えた4筋を「ローテーターカフ」と呼ぶ
- 各腱は肩関節包に直接癒合し、関節を補強する
- 肩甲骨前面(内旋)
- ④大円筋
- 肩甲骨の下角から起始
- 上腕骨の小結節稜に停止
- 肩関節を内転・内旋
- 大円筋と小円筋は全く別物の筋肉
- ■2)上腕の筋
- 上腕に筋腹を持つ
- 主に肩甲骨or上腕骨から起始
- 尺骨・橈骨に停止
- 肘関節の運動に関与
- (1)上腕の屈筋群
- ①烏口腕筋
- 肩関節の屈曲・内転
- 機能的意義は小さい
- ②上腕二頭筋
- 力こぶの筋肉
- 肘関節の屈曲+回外
- ③上腕筋
- 肘関節の屈曲(主役)
- ①烏口腕筋
- (2)上腕の伸筋群
- ①上腕三頭筋
- 肘関節の伸展
- 停止は尺骨の肘頭
- ②肘筋
- 微弱な筋肉
- ①上腕三頭筋
- (1)上腕の屈筋群
- ■3)前腕の筋
- (1)前腕の屈筋群
- 屈筋支帯の下(手根管)を通る
- A)浅層の屈筋
- ③長掌筋
- 筋より腱が重要で、筋自体は欠如することもある。手掌の日かで扇状に腱が広がっている(手掌腱膜)。手掌腱膜は手掌の皮膚と強く癒合しており、掌の皮膚は摘み上げる事ができない。
- ③長掌筋
- (2)前腕の伸筋群
- 伸筋支帯の下を通る
- A)浅層の伸筋
- 注:外側上顆の過度な牽引がテニス肘の原因。屈曲ではなく伸展側の反復動作が原因である
- ①腕橈骨筋
- 肘窩の外側縁に盛り上がりを作る
- B)深層の伸筋
- ③示指伸筋
- 示指を単独で伸展させる事ができる筋肉
- ③示指伸筋
- (1)前腕の屈筋群
- ■4)手の筋(手内筋)
- (1)母指球筋
- ④母指内転筋
- 長母指屈筋・長母指対立筋と協力して強く作用する
- 母指内転筋麻痺は握力が低下する
- ④母指内転筋
- (1)母指球筋
P252~
2.上肢の運動
- (1)肩関節の運動(全3相)
- 外転の第一相
- 上腕骨:下垂→水平位までの外転
- 棘上筋(始動)+三角筋(引継)の働き
- 棘上筋のきっかけは必須、三角筋は90度が限界
- 外転の第二相
- 上腕骨を水平位→斜め上方へ
- 僧帽筋+前鋸筋による肩甲骨の回旋
- 関節窩が外側上方へと向く
- 肩甲骨の回旋運動は胸鎖関節の関節運動+肩鎖関節での関節運動の和である。
- 外転の第三相
- 上腕骨を斜め上方から垂直位まで外転させる
- 第二相に加えて上腕骨の外旋が必須
- 挙上側と対側の脊柱起立筋が収縮する事で脊柱が側弯し上腕が垂直まで挙上する
- 上腕骨を斜め上方から垂直位まで外転させる
- 外転の第一相
- (2)肘関節の運動
- 屈曲:上腕筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋
- 前腕が回外位にあるときは上腕二頭筋が強力に屈曲する
- 回内じゃないの?
- 前腕が回内位にある時は腕橈骨筋が強力に屈曲する
- 前腕が回外位にあるときは上腕二頭筋が強力に屈曲する
- 伸展:上腕三頭筋・肘筋
- 肘関節の伸展には重力も作用する
- 筋単独で大きな働きは不要な運動
- 肘筋の働きは非常に小さい
- 手押し車を押すなどの際は「肘関節の固定」が必要となる。
- 肘関節を機能消失させ、上腕1骨化を図る
- 回外:回外筋・上腕二頭筋
- 上腕二頭筋が強力に働く
- 回内より強力な運動
- ドアノブ。ドライバーなどの運動がその例
- 上腕二頭筋が強力に働く
3.上肢の局所解剖 P254~
- (1)肋鎖間隙(鎖骨下)
- 注:肋鎖間隙は狭いので腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されやすい。肩が下がる姿勢になると更に肋鎖間隙が狭まって圧迫が強まる。
- 場合によっては血行障害、知覚異常が起こる=肋鎖症候群
- 斜角筋症候群+肋鎖症候群=胸郭出口症候群
- 注:肋鎖間隙は狭いので腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されやすい。肩が下がる姿勢になると更に肋鎖間隙が狭まって圧迫が強まる。
- (2)腋窩
- 前壁:大胸筋・小胸筋
- 内側壁:前鋸筋(側胸壁)
- 後壁:広背筋・大円筋・肩甲下筋
- 外側壁:上腕筋・上腕二頭筋短頭・烏口腕筋
- 腋窩内の構造:腕神経叢・腋窩動静脈・腋窩リンパ節
- (3)上腕筋間中隔
- 屈筋・伸筋の様に機能が対立する筋群の間には「特に肥厚した」筋膜の層がある=明確な区画=筋間中隔
- (4)肘窩
- (5)屈筋支帯と手根管
- 注:手根管症候群とは手根管内で腱鞘が炎症を起こして腫脹することがああり、その腫脹で正中神経が圧迫され、母指球筋の麻痺・感覚異常が起こる事。
- (6)伸筋支帯
4.上肢の脈管 P257~
- ー
5.上肢の神経 P259~
- C1-5の前枝は上肢に向かって腕神経叢(神経の草むら)を作る。
- 腕神経叢は斜角筋隙を出て肋鎖間隙から腋窩に達する
- (1)腕神経叢の構造
↑↑↑↑↑2021/03/14の範囲
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