2021/2/14に向けて
8期生基礎科の皆様は教科書の以下の範囲に目を通しておいて下さい。
解剖学ー第2版ー
第二章:循環器系
P36
- 1.血管系
- 動脈:心臓から抹消へ
- 静脈:抹消から心臓へ
- 毛細血管:抹消組織の浸潤エリア
- 細動脈・細静脈:血液の関所
- 交感神経優位:閉じる
- 副交感神経優位:開く
- 冷え性の原因血管といえる。
P39
- (3)毛細血管
- 単層扁平上皮の内皮細胞による
- 内皮細胞は基底膜による裏打ちのみ
- 平滑筋、弾性繊維などは欠如:薄い、1膜構
- 内皮細胞を介してガス・栄養の交換が行われる
- 血漿成分の一部は毛細血管壁を漏れ出て組織液となる。
- 間質液
- 細胞の隙間を埋める水分
- (3)毛細血管
- 3) 吻合
- 血管同士が相互連絡すること
- 虚血防止策
- 代償性を持ち合った血管を「側副循環路」という
- 吻合を持たない血管がある
- 1本で栄養を全て受け持つ
- 終動脈
- 非常に危険な状態
- 遮断=梗塞であり壊死の宣告となる
- 脳、心臓、肺、脾臓、腎臓等、やたら生命活動の根幹部分に多い
- 内側の血流障害に対して人間の身体は非常に脆弱である
- オーパーツの塊なのに、どうして弱点がそのままになっているのか?
- 仮説:血管系の疾患が念頭に入れられていない設計となっている
- 野生動物としての設計。
- 外傷性に関しては非常に強固。
- 神の設計すら外れた仮説検証を人類はしているともいえる
- 虚血防止策
- 人間の死因は基本的に自然死より実質自殺に近い。
- 血管同士が相互連絡すること
P45
- 図2-14
- 動脈の位置関係のみ
P50
- (3)門脈系
- 1:胃腸から吸収された栄養分や薬物を肝臓に運ぶ
- 【グリコーゲン代謝や解毒をする】
- 【—】部位は肝臓の役割であり門脈ではない
- 2:膵臓から分泌される血統調整ホルモンを肝臓に運ぶ
- 【グリコーゲン貯蔵量を調節する】
- 【—】部位は肝臓の役割であり門脈ではない
- 3:脾臓で生じたヘモグロビンの残骸を肝臓に運ぶ
- 【ヘモグロビンの残骸は胆汁の材料に】
- 1:胃腸から吸収された栄養分や薬物を肝臓に運ぶ
腹水について
- 1つの例として
- 肝臓内の病変により肝臓への血流障害が生じると、門脈血が肝臓へ入れず貯留を起こす。
- それを門脈圧亢進と呼ぶ。
- 門脈圧が高まると、血漿成分が門脈の血管壁を超え、腹腔内に染み出す。
- 腹腔内に大量の血漿成分が貯留したものが「腹水」と呼ばれる。
- 側副路もある
- 1.胃の静脈を経て食道下部の静脈叢へ
- 2.直腸の静脈を経て直腸下部の静脈叢へ
- 3.肝臓下面と臍を結ぶ臍傍静脈をへて臍周辺の皮静脈へ
- 食道静脈瘤への問題
- 直腸静脈叢の拡張による痔
- 臍周辺の皮静脈へのうっ血:メデゥーサの頭
- 何より肝臓を経由しないので解毒等の正常代謝を経ていないのでは?
P54
- 6.リンパ系
- 全身の細胞間は組織液で満たされている
- 組織液とは毛細血管から染み出た血漿成分である
- 細胞は血管から染み出た組織液を介して物質交換を行う
- 組織液の多くは浸透圧等の生理作用で毛細血管へと再吸収が掛かる
- 約10%はリンパ液としてリンパ管に回収される
- 分子量が大きいもの、脂質やタンパク質等
- リンパ管の回収能力を超えた分は組織液が貯留を起こす:水腫
- 水腫が皮下で起これば「浮腫」「むくみ」
- ■1)リンパ系の全体像
- 組織液が直接流れ込む毛細リンパ管:先端が閉じられた盲端
- 構造は毛細血管と同じ単層扁平上皮の内皮+基底膜
- 病院のリンパ指導は大抵がここ。
- だから異常に緩い刺激で表面を薄くなぞるだけ。
- 紙1枚、15秒くらいの説明で終わる事を8,000円くらいとるやり方。
- リンパ系にはポンプが皆無
- 逆流防止弁を利用した骨格筋の運動や静脈拍動が動力源となる
- ガンのリンパ転移は、リンパの交通網を利用した形となる。リンパ節そのものがガン化することも。
第三章:呼吸器系
P63
- ■1)鼻腔
- (2)鼻粘膜
- 鼻腔の大部分は鼻粘膜
- 多列線毛上皮に覆われ、血管に富み、多くの鼻腺がある
- 鼻甲介のひだは吸い込んだ空気を体温近くに温め、湿度を与える
- 埃を除去し、肺へと送り込む
- 感染しても発症は防ぎやすい・・かも?
- ■2)副鼻腔
- 頭蓋骨の中にある空洞
- 鼻腔と交通している
- 合計4つ
- 前頭洞(中鼻道)
- 上顎洞(中鼻道)
- 篩骨洞(中鼻道)
- 蝶形骨洞(上鼻道)
- 上顎洞か蝶形骨洞が副鼻腔炎になりやすい印象
- 副鼻腔炎は鼻腔炎症が副鼻腔に波及したもの
- 副鼻腔の内面は鼻粘膜の延長である
- 出入り口が狭いので粘膜の腫れですぐ詰まる
- 頭蓋骨の中にある空洞
P66
- 4.肺
- 胸腔の80%を占める
- 下面は肺底
- 横隔膜に達している
- 上端は肺尖
- 鎖骨上方2~3㎝
第四章:消化器系
P70
- 1.消化管の基本構造
- 消化管の壁
- 内面の粘膜
- 中心の筋層
- 外面の漿膜・外膜
- 食道基準:上記の通り
- 身体基準:逆となる
- 食道の中は「人体の外側」となる
- 消化管の壁
- ■1)粘膜
- ■2)筋層
- 口腔~食堂上部:骨格筋
- 食道下部~肛門:平滑筋
- ■3)漿膜(外膜)
- 腹腔の中にある消化管を覆う
- 単層扁平上皮からなる
P79
- ■2)胃の粘膜
- 胃の内容物:3~6時間で小腸へ送られる
- 胃を通過する速度は内容物による
- 脂肪の多い物質は通過に時間が掛かり、胃もたれの原因となる
- 胃を通過する速度は内容物による
- 胃の内容物:3~6時間で小腸へ送られる
- ■2)胃の粘膜
- 6.小腸
- ■1)十二指腸
- 後腹壁に固定されている:運動性はほぼ無い
- 膵臓から膵液を運ぶ膵管の開口部がある
- 肝臓から胆汁を運ぶ総胆管の開口部がある
- 膵液・胆汁の調整を行う部位と言える
- 十二指腸はアルカリ性で胃酸の酸性を中和する場所でもある
- 酸性に耐えられるのは胃壁のみの為。※要は自衛である
- 後腹壁に固定されている:運動性はほぼ無い
- ■1)十二指腸
P83
- ■4)大腸の組織構造と機能
- (1)粘膜
- 粘液分泌の細胞が中心
- 消化液の分泌は無い
- 大腸での消化作用は殆どない
- 水分の再吸収が主な役割
- 腸内フローラのメイン会場となる
- (1)粘膜
- 注):大腸の運動
- S状結腸には食後12~15時間で到着
- 24~72時間で排泄される
- 胃に食物が入ると胃腸反射が起こる
- 盲腸~S状結腸~直腸までの腸の内容物を一挙に送り出す大蠕動である
P87
- 10.膵臓
- L1-2の前方を後腹壁に付着している
- 膵管は総胆管と合流してから十二指腸乳頭に開口する
第5章:泌尿器科
P90
- 1.腎臓
- T12-L3の位置
- 上方に肝臓がある為、右腎は左腎より少し低い位置にある
- 腎筋膜は上方で横隔膜と繋がっている
- つまり腎臓は呼吸とともに上下運動をする
- T12-L3の位置
第6章:生殖器系
不妊相談にのるならP104-5は最低理解が必要
第7章:内分泌系
P108
- 前説部分
- 分泌とは:細胞が特定の化学物質を作って放出する事
- 外分泌:導管により分泌物は体外へ放出される
- 汗、皮脂、乳、唾液、胃液、胆汁なども。
- 内分泌:導管が無い為、分泌物は毛細血管に入り血流にのる
- 血流に運ばれる分泌物:ホルモン
- 外分泌:導管により分泌物は体外へ放出される
- 分泌とは:細胞が特定の化学物質を作って放出する事
第8章:神経系
P116
- 神経細胞
- 樹状突起
- 神経線維:軸索+神経鞘
- 1.神経系の構成
- 中神経系:脳+脊髄
- 末梢神経系:脳神経+脊髄神経
- 遠心性:運動神経:中枢⇒末梢へ
- 求心性:感覚神経:末梢⇒中枢へ
P117
- ④神経の再生
- 神経細胞は基本的には再生することはない。
- 破壊/欠損で再生・補充されることはない
- 一部例外はあり
- 突起である神経線維は切断されても再伸長することがある
- これを「神経の再生」と呼ぶ
- ただし、確実に「元通り」の神経伝導路を再生するとは限らない
- 抹消は可能性がまだ高い
- 中枢神経系は可能性が薄い
- 再生はしたが元通りになるとは限らないという事。
- 破壊/欠損で再生・補充されることはない
- 神経細胞は基本的には再生することはない。
P126
- 図8-8
P129
- ■9)脳脊髄液
- 全量は常に120~150ml
- 1日550mlの生産
- 1日で3~4回入れ替わる
P130
- ■10)脳の血管
- 全身の酸素消費量の20%の酸素を消費
- 心拍出量の15%の血液供給が必要
- 血液供給が数秒断たれると大きな障害が残る
- 梗塞は極めて致命的
- 栄養血管は2対4本のみ
- 内頸動脈
- 椎骨動脈
- 脳の生命維持における重要性と血液への依存度を考えると余りに脆弱な状態といえる。
P131-133
- 3.伝導路
- (1)反射路
- 求心性伝導路と遠心性伝導路を直接結びつけ、大脳皮質を経由することなく無意識に行われる反応を「反射」という
- 反射を起こす経路:反射路/反射弓という
- (2)下行性伝導路
- 骨格筋に運動命令を伝える伝導路
- 遠心性伝導路とも呼ぶ
- B)錐体外路
- 錐体路の随意運動が円滑に行える様に筋群の協調を無意識で行う。
- 骨格筋に運動命令を伝える伝導路
- (3)上行性伝導路
- 抹消から中枢への情報を伝える伝導路
- 求心性(感覚性)伝導路とも呼ぶ
- 体性感覚
- 視覚
- 聴覚
- 平衡覚
- 味覚
- 嗅覚
- 抹消から中枢の大脳皮質まで原則1~3次ニューロンを経由する
- A)体性感覚伝導路
- 皮膚感覚(3種類)
- 痛覚
- 温度覚(冷覚と温覚)
- 触圧覚
- 深部感覚
- 皮膚感覚(3種類)
- (1)反射路
P135
- 4.末梢神経系
- 神経節:神経細胞が集まった場所
- 膨らんでいるのが特徴
- 末梢神経の分類
- 脳脊髄神経+自律神経
- 脳脊髄神経=脳神経+脊髄神経
- 自律神経=交感神経+副交感神経
- 脳脊髄神経+自律神経
- 1)脳神経
- 脳に出入りする左右12対の末梢神経
- 脊髄神経は脊髄に出入りする前根と後根が合流したもの。
- 前肢・後肢ではないので注意
- 脊髄神経は脊髄に出入りする前根と後根が合流したもの。
- 脳に出入りする左右12対の末梢神経
- 神経節:神経細胞が集まった場所
P140-142
- (2)脊髄神経の根部
- 脊髄に出入りする前根と後根
- 前根と後根が合流して「脊髄神経」となる
- 前根には運動神経が通る
- 後根には感覚神経が通る
- 脊髄に出入りする前根と後根
- (3)分節構造と神経叢
- 胸神経(T1-12)について
- 前肢:肋骨下縁に沿って走り分節性を維持、肋間神経となる。
- 後枝:分節性を保って固有背筋に分布する
- 胸神経(T1-12)について
- (5)脊髄神経の分布先
- ①頸神経(C1-8)
- i)前枝
- C4を中心とした横隔神経は胸郭出口から胸腔を下降して横隔膜を支配する。
- C5-8はT1と交通連絡し腕神経叢をつくり、上肢帯・自由上肢の筋と皮膚に分布。
- ii)後枝
- C1の後枝は後頭下筋群を支配する後頭下神経となる
- C2の後枝は頭部の発達によって後頭部に引きずられ特に発達、大後頭神経となる
- i)前枝
- ③腰神経(L1-5)
- ii)後枝
- L1-3後枝の皮枝は臀部発達に引きずられ、長く伸びて上殿皮神経となる。
- 上殿皮神経痛のケースに注意する事
- L1-3後枝の皮枝は臀部発達に引きずられ、長く伸びて上殿皮神経となる。
- ii)後枝
- ①頸神経(C1-8)
P144
- ■3)自律神経系
- 自律神経は心筋・平滑筋の運動、腺の分泌を支配する神経である
- 全て無意識領域での処理が行われる。
- 自律神経は「交感神経」「副交感神経」の2つに大別される
- 臓器は「交感」「副交感」どちらの支配も受ける→「二重支配」が起こっている
- 常に拮抗しあっている:バランスとは拮抗である。
- つまりは脱分極に近い?
- 常に拮抗しあっている:バランスとは拮抗である。
- 自律神経は中枢を出ると目的臓器に至るまでに必ずニューロンを1度交代する。
- そのニューロン交代の為の場所が「自律神経節」と呼ばれる。
- 神経節には神経細胞がいる為、膨らんでいることが多い
- そのニューロン交代の為の場所が「自律神経節」と呼ばれる。
- (1)交感神経系
- ①交感神経幹
- 脊柱の両脇に並走する形である
- ①交感神経幹
第9章:感覚器系
P148
- 前説
- 感覚器系は外界の物理的、科学的刺激を受容する器官
P154
- 余談
- 音の伝搬
- 空間の振動
- 物質の振動
- 液体の振動
- 物質の振動
- 空間の振動
- 音の伝搬